聖夜の贈り物~1~

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「サンタさん姿、すごく可愛いです」 「……ありがと」  左肘をソファの背もたれについて宏実さんの顔を見つめる。  すべすべの頬を親指の腹で撫でながら言えば、彼女は照れ笑いを浮かべた。  私のためにこんな格好までしてくれるなんて嬉しい。  それに、プレゼントもあると言っていた。  一生懸命私のために準備をする宏実さんを想像すれば、彼女への愛しさが次々と溢れてきた。 「宏実さん、大好きです」 「私も。大好きだよ、莉那」  ドキドキしながらその瞳をじっと見つめて告白をすれば、彼女は嬉しそうに瞳を細めた。  その笑顔が可愛くて、一瞬息をするのを忘れて見惚れた。  どれだけ見つめても足りない。  宏実さんの顔を食い入るように見つめていれば、首に腕を回され引き寄せられた。 「……恥ずかしいから、そんなに見ないで」  そんなセリフとともに柔らかい唇に口付けられた。  こんなの、見ないなんて無理な話だ。  だって、可愛すぎる。  照れて真っ赤になった顔。  蕩けて潤んだ瞳。  伏せられた長い睫毛。  恥ずかしさのあまりキスで誤魔化す宏実さんが、愛しくて、可愛くて仕方ない。
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