聖夜の贈り物~1~

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 白い首元に顔を埋める。  ふわりと甘い柑橘系の香りが鼻腔を擽る。  宏実さんの愛用する香水の香りだ。  大好きなこの匂いを刻み込むように、胸いっぱいに吸い込む。 「莉那?……あっ」  首筋をぺろりと舐めると、宏実さんは息を飲んだ。  私の服を握る手に力が籠るのが分かって、ふっと笑みが零れる。 「宏実さんが可愛すぎて……心臓のドキドキが収まらないです。今日は、優しく出来ないかも」 「んっ」  耳元でそう囁けば、宏実さんはビクリと肩を竦めた。  いつもは丁寧に解してから、少しずつ事を進めるけれど、そんな余裕は無いような気がする。  そんな私を抱き締めるように、首に腕が回され引き寄せられた。  耳元に熱い吐息がかかって背筋がゾクリとする。 「……莉那の好きにしていいよ?今は私がプレゼントになるね」    まったく、この人は。  そんな可愛い事を言われたら、我慢なんて出来るわけない。
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