名無しの最強異世界性活

第１話前編 名無しの権兵衛

俺はしがない会社員。
ごく普通のサラリーマン。
今日も今日とているのかいないのかわからない存在感をもって仕事をする。
会社では給料泥棒と言われ、名前すらまともに呼ばれない。
当然友人も恋人もおらず、平日は仕事に行き帰ってゲームをして寝るだけの生活だった。
もうすぐ30歳を越えるというのに…

そんな俺の事を皆が話す時は決まってこう呼んでいた。

「あの、あぁあれあれあの人、ごんべえさん」

名無しの権兵衛

名前すら覚えてもらえない昔からの俺の渾名だった。

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第一章
～名無しの異世界生活～

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「はぁ…」

今日も今日で変わらない、つまらない１日だった。
仕事を終えた俺は歩いて帰路につく。

「そういえば…」

今日は新作mmoの発売日だった。
あまりオンラインゲームには興味を示さない俺だったが、今日発売されるやつは少し変わった仕様で話題になっていて興味があった。

「やってみるか」

そう決めた俺は馴染みのゲームショップに寄り、30分ほど色々物色したのち購入する。
話題になっているせいか残り少なかったが何とか購入できた。