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途端、女神は不貞腐れたように頬を膨らませる。
愛しい。
女神「そうですよねー、これから色々な女の子達とこういう事しなければいけないですもんねーそんな風になっちゃいますよねー」
完全に藪蛇だった。
俺は女神の傍へより頭を撫でる。
ナ「……女神がイヤだって言うなら、俺はここで二人で暮らしたっていいんだ」
世界を救うと決意した俺ではあったが、愛しい存在となった女神がそれを望むならそれでもいい。
それくらいに女神の存在は一夜にして大きくなった。
女神「……ふふ、ありがとうございます」
女神「そうしたいですけど、ダメなんです。このままだとこの世界はいずれ終わってしまいます。ナナシ様とずっと永くいるためには今は我慢しなければいけないんです」
女神「…私は…人類界の存在に手は出せませんので…ナナシ様の旅に同行ができません…けど…」
女神「いつでも…見守って…います…なので」ぐすっ
女神「他の女の子と……どんな関係になっても…いいので……私の事を…少し思い出して……必ず帰ってきて……ほしいです…」
溢れ出る涙を手で拭い、それでも女神は俺の目を見てしっかりと話す。
そんなに泣いてでも使命を優先させなければならないのか。
思った以上に、この世界はヤバいのかもしれない。
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