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話は冒頭に戻り
鏡を見た俺は驚嘆する。
そこには確かに可愛い女の子がいた。
元の俺と同じ黒髪だが艶やかで妖艶な雰囲気さえある肩までの長さの髪。顔は小顔になり、身長や体重もかなり減っただろう。
身体つきは一般の女性の体型で出るところは出て、締まるところは絞まっている。かなり魅力的な身体つきだ。自分の事だが。
懸念材料があるとするなら、顔つきが男性受けしなさそうなところだろうか。
目付きはやや鋭く、美少女ではあるのだがキツイ印象を受ける。
クールビューティーといったやつだ。
一見すると任務の為なら私情を捨てる機械のようなグラマーな女忍者の少女……それが一番しっくりくる言い回しだ。
女神「どうですかー?ナナ様っ!私、こういうクールそうなキレイな女性に憧れてるんですっ!お姉さまっ!」
ふむ、自分の理想像を創ったわけか、それはいい。
気持ち悪くなって話を聞いていなかった俺が悪いのだが、ベタに勝手にとんでもない姿を創らなかったところも評価しよう。
しかし、一番の悪い予感は的中してしまった。
ナナ「心が男のままなんだけど……」
女神「……ダメでしたか?」
ナナ「当たり前だろう、これでどうやって男を受けいれろって言うんだ」
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