第2話 またの名をナナ

11/11
前へ
/464ページ
次へ
女神は再び空中に画面を呼び出す。 今度はマップ画面らしい、東西南北表示があり、自身のいる場所が青い点で点滅している。 女神「現在地がここです、ここから北に名前をつけられ野に放たれた【名獣】というモンスターが生息する森林があります。徒歩で大体一時間ほどでしょうか」 うん、その距離なら訓練地に丁度良いかな。 ナナ「じゃあ、ちょっと行ってくる。女神はお留守番してて」 女神「え!?私も一緒に…」 ナナ「それじゃあ訓練にならないでしょ。これから一人旅するんだから」 女神「………でもー」 ナナ「大丈夫、あと数日はここにいるつもりだから。帰ったらいっぱい可愛がってあげるから覚悟しといて」 真っ赤になる女神。 女神「……そのお姿で言われると…別の意味でドキドキします…」 そうだった、私は今女だった。 ナナ「じゃあ、行ってきます」 こうして新たな世界への扉を開ける。 あれ、今、俺、私って思ったような…… 意外と順応早いの?私…… 別の世界への扉も開きそうなナナシもといナナであった。
/464ページ

最初のコメントを投稿しよう!

288人が本棚に入れています
本棚に追加