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第3話 エルフの少女
ナナシ「ここか……」
俺は約一時間の道程を進み獣が生息するという森へ辿り着く。
遠景には遥か雲の上までそびえ立つ巨大な山。
その麓に辺り一面に広がる木々、広大な森がある。
ナナシ「ゲームだと大抵序盤に『迷いの森』を通過するのがお決まりだしな」
最も俺は別に旅の最中にたどり着いたわけではないので通過する必要はない。
ただ単にレベル上げをしに来たのだ。
ちなみにここまで歩いてくる途中で男に戻った。
やはり慣れ親しんだこの身体で戦闘経験を積むのが一番だろう。
ナナシ「しかしここまで何もなかったな……モンスターに少しは出くわすと思っていたんだが…」
案外世界は平和なのか?
それともこの一帯だけなんだろうか…
まぁ女神の話では別に魔王が支配しているわけではない
ただ人間の欲による危機ってわけだし、そうそう獣にエンカウントするわけはないか。
ナナシ「…よしっ!入ってみるか!」
事前にパラメーターの全てを500近くまで上げ、マップを確認し森へと足を踏み入れた。
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森の内部は薄暗く、光は乏しかった。
木々は鬱蒼としており、多少の湿気はあるが冷気が漂い寒気すら感じる。
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