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近所のおばさん
「うんうん…そうかいそうかい
なるほどね、ちょっと触ってもいいかい?」
ワタシはうつむく雪雄に視線を向け
雪雄の顔を下から覗き込む
蒼空乃
「雪雄…近所の方がアナタを触りたいって…」
雪雄
<少しぐらいなら良いぜ…
それで、気がすむのならな……>
雪雄は小さくぼそぼそ
耳打ちしてきてワタシは頷いた…
蒼空乃
「良いですよ、首の後ろを
撫でてやってください♪」
近所のおばさんは頷く
近所のおばさん
「おお、ありがとう…
じゃあ…ちょっと失礼するよ」
近所のおばさんは雪雄の
首の後ろに触れて撫でた
雪雄
<あ~…っと…わんわん!あおん!>
近所のおばさんの手が離れる
近所のおばさん
「おや…いま、若い
お兄さんみたいな声が聞こえたような…」
雪雄はうつむきを深くしてビクッとした…
蒼空乃
「き、気のせいですよっ!
じゃあ、ワタシはこれで失礼しますねっ!
い…行くよ、雪雄っ!」
ワタシは雪雄と一緒に
その場から離れ、都心の公園に向かう…
雪雄
<いや~、あぶねぇあぶねぇ…>
ワタシは雪雄に視線を向ける
蒼空乃
「雪雄…男らしくて
艶っぽい声出しちゃダメだよ?」
ワタシはむすっとする…
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