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雪雄くんだ!
蒼空乃
「もちろん!覚えてるに決まってる!
忘れたことなんて一度も…
この一度もないわっ!
雪雄くん、会いたかったよぉ…っ!
今までどこ行ってたのっ」
ワタシは雪雄くんの首もとに抱きついた
雪雄くんのワンコの手がワタシの腰の上にのせられる…
雪雄
<ああ…ごめんな君の呪いを解いたあと…
俺、役目を終えたらしくて
その時は光に包まれ消滅したんだけど…
君が俺を求めるように俺は君を求めた…
気づいたらここにいて
都市伝説、なんて大層な存在になってたんだ
俺も会いたかった、虹絵…>
ワタシは雪雄くんに頬擦りをした…
蒼空乃
「雪雄くん…ワタシもよ…
そう言えば、また少し大きくなった?」
雪雄くんは首を左右にふる
雪雄
<いいや、かわんねぇよ…
君が小さくなったんじゃないか?>
ワタシは微笑した
蒼空乃
「うふふ…まあ、歳をとると
背が縮むって言うし…
本当に小さくなっちゃったかも」
ワタシは雪雄くんのふわふわな体毛を撫でて
その暖かさに目を閉じた…
雪雄くんはいつも無臭で綺麗な毛並みをしてる…
彼の首もとに抱きついたまま
その胸部に顔を埋めるワタシ
こうしてると、なんだか落ち着くわ…![image=511584721.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/511584721.jpg?width=800&format=jpg)
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