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ワタシは彼の首もとから離れて
立ち上がり彼はこちらを見上げる
蒼空乃
「雪雄くん、一緒に帰ろ…?」
雪雄くんは頷いた…
雪雄
<ああ、愛する君となら…どこまでも付き合うぜ>
なんだか照れくさい…//
あ、でも…バスに乗れないわね…
蒼空乃
「ありがとう…ワタシも
愛してるわ、雪雄くん…//
あ、バスに乗れないから
歩いて帰りましょうか」
雪雄くんは微笑した
雪雄
<俺に乗れ…>
えっ…?
蒼空乃
「今なんて…?」
雪雄くんはお座り状態から
四足になり背中を向けてきて、軽く振り向く…
雪雄
<だから、俺に乗れっつってんの…!>
だ、大丈夫なのかな…
蒼空乃
「だけど、雪雄くん…
ワタシ…8年前より重いよ?」
雪雄くんはこちらを見上げてきてる
雪雄
<構うもんか、さっさと乗れ…!>
ワタシの股の間をくぐってきた
雪雄くんにバランスを崩して
彼の背中に股がるような格好になった…
鞄を口で拾い上げた雪雄くん
そのまま、放り投げてきてワタシは鞄をキャッチする
蒼空乃
「わ、足がつかない…」
雪雄くん…やっぱり大きいわね…
雪雄
<しっかり掴まっときな!>
雪雄くんは真夜中の都心を駆け抜けた
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