2人が本棚に入れています
本棚に追加
ワタシは姿勢を低くして
風の抵抗をなるべく少なくした…
蒼空乃
「雪雄くん…あのね…」
雪雄
<あのさ…虹絵…>
声が同時に重なったっ…!
蒼空乃
「あ、さきにいいよ…なぁに?雪雄くん」
雪雄
<あ、おう…その、俺の名前さ
呼び捨てにしてくれないか…?>
呼び捨てに…
蒼空乃
「じゃあ、えっと…雪雄、これでいい…?」
真夜中の街中を走る雪雄くんは頷いた
雪雄
<ああ…それでいい…
ところで、君の住まいなんだけど
8年前と同じ?それとも引っ越してる?>
あ…
蒼空乃
「うん、同じだよ…
ぬいぐるみはだいぶ減ったけどね」
20歳になった時…
近所の子供達にプレゼントしたのは
今でもいい思い出だわ
しばらくして、ワタシの家について
家の玄関を開き雪雄を中に入れた…
辺りを見回す雪雄…
雪雄
<部屋とかもあんま変わってないみたいだな…>
ワタシは頷いて、玄関に鍵をかけた
蒼空乃
「でしょ?うふふ…あ、そうだわ…
また昔みたいに一緒にお風呂はいる?」
雪雄がこちらに振り向き尻尾を左右にふり始めた
雪雄
<い、いいのか…?!>
ワタシは頷いた
蒼空乃
「もちろんよ、ワタシと雪雄の仲だもん♪」
雪雄がこちらに四足で駆け寄る…
最初のコメントを投稿しよう!