夢の中の君に夢中

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僕は目を覚ました。 耳元でアラームがなっている。 「今日もここまでか」 僕は低く呟いた。 ここ数日、同じ夢ばかり見ている。 決まってあの女性が出てくる夢だ。 僕はその女性に恋をしていた。 一昨日は、二人でプラネタリウムに行って、昨日は海辺に夕日を見に行った。 そして今日、なんの前触れもなく彼女と出会った日の夢を見た。 この夢を見るのは二回目だ。 僕は現実でもこの女性に出会えるのではないかと、密かに期待している。 この夢が正夢であってほしいと言う反面、もし本当に出会ってしまったら、夢と現実が分からなくなるのではないかと言う恐怖も少しある。 それでも僕は、彼女に会ってみたかった。 夢ではなく現実で。
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