始まった世界

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皆さんは知っているだろうか、 人間はこの世界が誰かによって、 4秒前に作られたかもしれないという空想を否定しきれないことを..... 僕は眠っていた、ただただ広いだけの何処かに。 そこは暑くも寒くもない一面がまっしろな世界。 そんな世界で僕が一番最初に考えたことなんだかわかる? それわね、「お腹すいた~」だったんだ、 笑っちゃうよね? だってこの世界の最初の思考はただの食欲だったんだよ、 でもだからなのかな、 僕が造った生き物は全部、食べることなしには、 生きられなくなっちゃったのは。 まぁこの話はまた後にして、 「お腹すいたー」って思うと、 なにもない世界に茶色い粉と、一本の木が「ニョキニョキ」生えたんだ、 それは赤い物をぶら下げていた、 まぁそんなものがいきなり出てきた時の反応なんて決まってる 「なに、これ」 そう思うのは当たり前じゃないだろうかじゃないだろうか。 クェッションマークを頭の上に掲げていると、 その中の一つが落ちてきた、 それを手にとって一口食べた、 中からは甘い汁と「シャキシャキ」音がなる実がたくさん出てきた、 僕はその実に「おいしい」っていう名前をつけて 木には「ニョキニョキ」って名前をつけた。 僕は「おいしい」をいっぱい食べてまた眠ってしまった、 その時の夢は今でも覚えてるよ、 僕はたくさんの「おいしい」に囲まれてたくさんその実を食べている、そんな夢だった。 「おいしいのニョキニョキが一本おいしいのニョキニョキが二本.....」 そして世界初めての寝言も食べ物のことだった。 僕はまた目を覚ました。
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