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月城 五十鈴
ツキシロイスズ
「乙葉…ああ、久しぶり…」
乙葉は首を傾げてる…
乙葉 津雲
オトハツクモ
「なんだよ、どうしたんだ
そんな湿気た顔しやがって…」
僕は俯いた…
月城 五十鈴
ツキシロイスズ
「フラレたんだよ…」
乙葉 津雲
オトハツクモ
「は?フラれた?誰に…?」
僕は顔をあげて
乙葉に視線を向ける
月城 五十鈴
ツキシロイスズ
「付き合って1年になる彼女に…さ」
乙葉は辺りを見回した…
乙葉 津雲
オトハツクモ
「んだよ…久しぶりに会ったのに失恋話かよ…
ったく、しゃーねーな…聞いてやるからそこに座れ」
乙葉が指差した先に
ベンチがあって僕はそこに座り
前屈みになり、隣に乙葉が座ってきた…
月城 五十鈴
ツキシロイスズ
「すまないな…乙葉…」
乙葉 津雲
オトハツクモ
「良いって良いって!
で、なんで失恋なんかしたんだよ?」
僕は頷く…
月城 五十鈴
ツキシロイスズ
「うん…好きな人ができたんだって…
貴方なんかより愛情表現豊かな男だって…
そう言われたんだ」
僕は小さくため息をつく
乙葉 津雲
オトハツクモ
「ふむ…まあ、ほら…
女の子なんて星の数ほどいるんだし
元気出せよ!なっ!」
僕の首に乙葉の腕が回ってきて力が込められる!
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