第ニ之章:小学生からの大親友、乙葉:

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月城 五十鈴 ツキシロイスズ 「だけどさ…僕より愛情表現豊って どういう意味なんだろうな… やっぱ、不感症だからなのかな…」 乙葉が顔を寄せてきた 乙葉 津雲 オトハツクモ 「御前さ…不感症ってマジで言ってんのか?」 僕は乙葉から視線をそらす 月城 五十鈴 ツキシロイスズ 「ま、マジだけど…なんで?」 ちらりと乙葉を見る僕… 乙葉 津雲 オトハツクモ 「へえ…よし、今日は 焼き肉おごってやるよ、夕飯は食ったか?」 僕は首を左右にふる 月城 五十鈴 ツキシロイスズ 「いや、まだだけど…」 乙葉 津雲 オトハツクモ 「んじゃ、ちょうど良いじゃんか! 俺、うめぇとこしってんだぜ 案内してやるよ…」 乙葉は僕から離れてベンチから立ち上がった 月城 五十鈴 ツキシロイスズ 「その店、ここから遠いのか…?」 乙葉は軽く振り向く 乙葉 津雲 オトハツクモ 「いいや、そんなに離れてないぜ! そうだな…ここから15分歩いた ところにある、俺ん家の近くなんだ」 15分か…けっこう歩くんだな… 月城 五十鈴 ツキシロイスズ 「ふぅん…どうせ明日は 休みの日だし、付き合ってやるよ…」 僕の機嫌は今、最高に悪い…
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