第3章 旅路

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 西海岸から遠ざかって行くたびに、少し心細くなった。  でも南部ではまだ平気だった。  南部から東海岸に入った今、言いようのない気持ちに俺はなった。  西海岸の田舎町から出て、東海岸の大都会で暮らすのは結構勇気のいることなんだと改めて思った。  西海岸訛りを笑われたりされないかな。  東海岸の人ってクールで他人に無関心って本当なのかな。  大学で馴染めるかな。  そんなことをつい考えていた。  いつも笑っているって言われても、こういうときは悩んだりする。  それでも、東海岸の学術都市に向かって俺は進んだ。
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