第1章 幼い頃のデイビー

4/4
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
 少し大きくなって、シングルマザーの意味も分かるようになった頃。  母さんはまた説明してくれた。  母さんは精子バンクというところで、最高級の精子を選んだということ。  それで産まれたのが俺だということを話してくれた。  それから笑顔で俺を抱きしめた。 「だからこんないい子が産まれたのね。嬉しいわ」 って。  俺もとても嬉しかった。  そのおかげなのか、動物が大好きで、誰とでも仲良くなれる子に育った。 「トレヴァーさんちのデイビーくんはいい子ね」 ってよく褒められた。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!