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まずはティッシュがないかどうか机の上を探し、ティッシュを数枚取り出し、千里の花弁から滴り落ちるザーメンを拭き取った。
心臓がバクバクする。
ここで慌てているのを悟られないようにしなければ…
「賢者タイム突入した?」
千里の言葉でドキッとした。
確かに男はザーメンを出すと賢者タイムに突入する。
「い、いや、そんな事はないよ」
僕は虚勢を張っていた。
「…あ、でも中に出して大丈夫なの?」
恐る恐る千里に聞いてみた。
千里はこちらを見ながら答えた。
「リングしてあるから、大丈夫」
その言葉を聞いてホッとした…
「それよか、喉が渇いた」
千里はバッグから取り出したミネラルウォーターをゴクゴクと飲んだ。
あぁ、僕も喉が渇いた…
だが、ビジネスホテルには冷蔵庫に飲み物など完備していない。
コンビニに行って飲み物でも買うか…
ついでにATMでお金をおろさないと。
僕は千里にコンビニに行くと伝え、部屋を出た。
千里はその間、シャワーを浴びていた。
外へ出て、財布の中身を見ると小銭しか無かった。
こりゃ、かなりお金を使ったな、今日は。
でも、悪い気はしなかった。
足取りが軽く、僕はコンビニへと向かった。
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