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別れ
僕は真夜中に目が覚めた。
昨日の昼間の居酒屋の事から遡って色々と思い出していた。
隣では千里が寝息を立てている。
千里の言った言葉を思い出した。
「45にもなって、叩けばホコリの出ない身体なんてあり得ないでしょう~」
確かにそうだ。
聖人君子じゃないんだから、叩けばホコリが出るのは当たり前だ。
僕も48年生きてきて、叩けばホコリが出てくる身体だ。
中々寝付けないが、気持ちはゆったりとして、幸せな気分だ。
このまま寝なくてもいいや、起きてても構わない。
僕は禁煙室にもかかわらず、タバコに火をつけた。
は~っと吐き出すように煙を出した。
紫煙がユラユラと漂い、雲のようだ。
一服した後、再度ベッドに入り寝ようとした。
その時、千里が目を開けた。
一瞬目が合った。
「寝れないの?」
「いや、ちょっとタバコが我慢出来なくて吸ってた」
「やっぱり我慢出来なかったんだ」
僕はまた千里にキスをした。
千里も瞳を閉じ、僕の唇を受け入れた。
また舌と舌が絡み合う。
そっと背中を愛撫した。
「う~ん、背中弱いの…」
僕は千里の背中へ指と舌を這わせた。
千里は先程のようにビクンビクンと腰が小刻みに揺れる。
愛撫する箇所が背中から乳房へ、そして千里の花弁へとエスカレートした。
花弁は濡れており、僕は指を挿れた。
中で指を動かし、粘り気の愛液から水っぽく変化した。
僕はそっと指をもう一本挿れてみた。
腰の動きが更に激しくなる。
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