0人が本棚に入れています
本棚に追加
千里は体勢を変え、僕のパンツを脱がしてフェラを始めた。
長い髪を振り乱し、首を動かした。
あぁ、幸せだ。こんなに気持ちいいフェラは何年ぶりだろうか。
あっという間に僕の肉棒は硬くなり、千里は僕の上に股がり、騎乗位で挿入した。
激しく妖しい腰使いで千里の身体は汗ばんで照明に照らされ、光っている。
美しく妖しい肢体はグラウンドを止めない。
僕も体勢を変えて、正常位で千里の中を突いた。
「はぁ、はぁ…」と互いの息づかいが荒くなる。
だが、途中で腰が痛くなり、肉棒が萎え始めた。
その後はいくら頑張っても硬くならず、またしても中折れで終わってしまった…
「ゴメン、また途中で…」
情けない。
「ううん、大丈夫。こういう日もあるから」
千里は笑顔で答える。
あぁ、こんな女性と一晩共にしたなんて、僕はなんて幸せ者なのだろうか。
外はすっかり明るくなり、時刻は9時を回っていた。
「さて、現実に戻らないと」
千里はそう言って、下着を身につけた。
あぁ、これでお別れなのか。
僕は少し悲しくなったが、仕方ない、甘美な一時から現実に戻るのは当たり前の事だ。
互いに服を着て身だしなみを整え、一階のラウンジでコーヒーを飲んだ。
外は雨が降っている。
「傘持ってきた?」
僕は千里に聞いた。
「うん、日傘兼雨用の傘は持ってるから」
「じゃ、行こうか」
僕らはホテルをチェックアウトした。
外は小雨で、傘をさす程の雨量ではない。
僕らは歩き、バス停まで行き、千里と別れた。
「また会おう」
「うん」
最後に握手して千里はバスに乗り込んだ。
僕は駅へと向かい、電車に乗り、家路に着いた。
今度会う日は何時になるのか分からない。
だが、その日を楽しみにして、僕はまた執筆を始めた。
最初のコメントを投稿しよう!