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ホテル3
心臓がバクバクしていた…
まさかこのままホテルへと行けるのか?
しかし、千里は酔って千鳥足だ。
僕は千里を介抱するだけなんだ、変な真似は出来ないと自分に言い聞かせていた。
だが、心の中は反対の気持ちで、千里とベッドインする事しかなかった。
千鳥足の千里にどのホテルがいいのか聞いてみた。
何せこの場所は土地勘が無く、千里に聞かなきゃ分からない。
「んーとね~、この信号を渡った所にビジネスホテルがあるよ~」
ビジネスホテルか…
ラブホテルではなく、ビジネスホテル…
いや、そこで良いだろう。
僕は腕に絡み付く千里を抱くようにして歩いて行った。
(ビジネスホテルじゃ、無理だよな)
今思えば、とても恥ずかしい事ばかり考えていた。
千里の肢体を全裸にするイメージしか無かったのだ。
ビジネスホテルの周辺は、キャバクラや、出会いカフェという、いかがわしい界隈だった。
フロントでチェックインを済ませ、310号室と記載してあるカードキーを受け、エレベーターに乗り込む。
三階で降りて、すぐ隣の部屋が310号室だった。
入り口でカードをかざすとガチャっと音がして部屋に入った。
そこは簡素な室内で、ベッドが2つ並んでいた。
千里はベッドに倒れ込むようにして、うつ伏せになった。
僕は隣のベッドに腰掛け、これからどうしようと思いながらも、千里の肢体を眺めていた。
メリハリのあるボディにボリュームのある胸…
男だったら、誰もが襲い掛かりたくなる程のスタイルだ。
僕は千里のベッドに移り、腰掛けた。
千里はどう出るか?僕は様子を伺った。
すると千里は僕の手を取り、引っ張り込んだ。
体勢を崩した僕は、千里の隣に横になる形で倒れ込む。
もう、無理だ!
僕は千里の身体をまさぐり、唇を重ねた。
互いに舌を絡ませるディープキス。
長く長く続いた。
僕は千里の胸を揉んで、一心不乱にキスをしていた。
こうなったら、今日は久しぶりに男になるしかない。
僕は千里の柔らかい胸に顔を埋め、これから起こる甘美な一時を楽しもうとしていた。
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