第一話

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 張バクは少女を連れて袁紹と曹操の前に連れて来た。二人とも同じような顔をしている、これは駄目な人間を見る目だ。 「兄弟、これで文句はないだろ?私はこの娘が気に入った、屋敷に住まわせようと思う」  二人だけではなく少女もまた驚いている。張バクが手元に女を置くと言うのだ、曹操も言い返す言葉が見つからなかったらしい。 「これからよろしく、『僑(きょう)』。今日は二人の驕りだ、何でも頼んでくれ」  それが自分の新しい名前だと少女が気づくまで少し時間がかかった。そんな中で張バクは機嫌良く席に座り、酒と料理を頼んだ。
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