乾杯 #2

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ほうじ茶の後は何もかもが面倒だったが、 立ち上がったその勢いでかろうじて歯磨きだけはした。 最近学習したはずなのに、 メイクを落とすなんて気力は全くなかった。 私はベッドから布団を持ち出して、こたつで寝ることにした。 着替えも面倒。 冷たい布団に入ることも嫌。 電気を消して、小さなこたつに丸くなる。 スマホはバッグに入れたまま。 バッグは放り投げたまま。 純也さんに苛立ちながら 健吾くんにも似たような気持ちを抱いていた。 二人が他にどんな会話をしたかは知らないけれど 私の気持ちは 過去も現在も 二人の友情に翻弄されるのか。 二人の友情は素晴らしい。 綺麗すぎて 憎らしかった。
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