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ほうじ茶の後は何もかもが面倒だったが、
立ち上がったその勢いでかろうじて歯磨きだけはした。
最近学習したはずなのに、
メイクを落とすなんて気力は全くなかった。
私はベッドから布団を持ち出して、こたつで寝ることにした。
着替えも面倒。
冷たい布団に入ることも嫌。
電気を消して、小さなこたつに丸くなる。
スマホはバッグに入れたまま。
バッグは放り投げたまま。
純也さんに苛立ちながら
健吾くんにも似たような気持ちを抱いていた。
二人が他にどんな会話をしたかは知らないけれど
私の気持ちは
過去も現在も
二人の友情に翻弄されるのか。
二人の友情は素晴らしい。
綺麗すぎて
憎らしかった。
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