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「……優しいじゃん。今日だって健吾くんを褒めるために会ってるのに……」
……あ、これは言わない方がよかったかな。
「そうだった」
健吾くんが悪ふざけをやめてグラスを持った。
「もちろん禁煙してるよ」
「そっか……」
「なんだよリン。褒めてくれないのかよ?」
「あ、ううん。すごい。頑張ってる」
「だろ?」
「うん。えらい。えらい」
私が言うと、
健吾くんは目を細めた。
心臓が……ギュウって縮まる。
これから起こりうる予想外の出来事に身構えているみたいだ。
「じゃあさ、ご褒美くれる?」
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