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そこからの会話はうまく聞きとれなった。
私を見ていた健吾くんがついには私に背を向ける。
その瞬間、
目の前が真っ暗になった。
電話が終わる瞬間に、
何が私を待ち受けているんだろう。
私のカラダに残るアルコールは全てどこかに消えていた。
寒さに震え、
両腕をさすって自分で自分を抱きしめる。
健吾くんの電話は私が気付かないうちに終わっていた。
ゆっくりと振り向く健吾くんの顔は
見たくもない
あの顔。
目を閉じて、
深呼吸しながら強く願う。
お願いだから……
……笑顔を見せて……。
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