乾杯 #2

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「天然て治るの? てか、治ったらつまんないじゃん。あの天然具合が好きなのに」 健吾くんはそう言って笑った。 ……好きなのに…… メッセージと一緒。 笑えないところで(笑)マークを付けてくる健吾くん。 「駐車場、どこだっけ?」 「……そっち。右に入ったところ」 私は前方を指差した。 健吾くんの車は タバコの匂いがした。 決して新しくない ずっと前から染みついてる匂いだった。
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