乾杯 #2

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目的のレストランバーは白い光を灯して私たちを待っていた。 駅から店までの道のりは手をつがないことが不自然なほど、私たちの距離は近かった。 狭い店内には若い笑い声が混ざったにぎやかな音楽が流れていた。 二人でコートを脱ぎ、 カウンターの端に席を構えた。 「お腹空いただろ? 俺もメッチャ空いた。結構ガッツリいっていい?」 「いいよ。私もガッツリいくね。ここ、温玉のせミートスパがおいしいんだよ」 「じゃ、俺それ。リンは?」 「私はトマトのチーズリゾット。これね、青じそが入っててちょっと変わってるの。サラダも頼も」 「ふーん。じゃ、一口もらう。俺、あとビール。リンは?」 「……私は……ウーロンハイにしようかな」 アルコールのメニューを見ながらはにかみながら答える。 健吾くんと二人でお酒を飲むことに、 私は何か特別な気持ちの高まりを感じていた。
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