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理不尽な死に怒りが込み上げる。
「まぁ、そんな怖い顔をしないで自分の能力を見て見なさい」
「はぁ?」
「頭の片隅にステータスを念じれば見れるわ」
舌打ちしそうになるのを押さえつつ、言われた通りステータスと念じる。
【名前】 ??? 種族【元スライム】
【年齢】 没2歳
【称号】 転生する者
【能力】 家事 思考操作 痛覚麻痺 再生
「何…これ」
ステータスをイメージするとこんな感じのウィンドウが現れた。
「うんうん。上手くいったみたいね。そんな感じで色々と能力を集めてきなさい」
「何の目的があって?」
「それは最後の転生前にまとめて話してあげるわ。それでは、よい転生を」
そう言われると同時か、またも私は暗闇へと意識が奪われていった。
凄まじい勢いで昼夜が入れ替わる。というよりも暗転と点灯が繰り返されているようだ。
〈告 熱耐性を獲得しました〉
暗転。
〈告 麻痺耐性を獲得しました〉
暗転。
〈告、告、告、告……〉
エンドレス。
〈告。麻痺耐性、毒耐性、眠耐性、熱耐性、凍耐性、雷耐性を統合及び女神の祝福により状態異常無効を獲得。同時に痛覚麻痺及び再生が痛覚無効、高速再生へとアップグレードしました。また、女神より精霊が寄贈され、精霊を取得、さらに女神の祝福により英知の精霊へとアップグレードしました。これより、世界の言葉は英知にの精霊により纏めますがよろしいですか?〉
YES
NO
(よくわからないからYESでいいか)
〈了 転生が終わるまでスキル報告を中断し、上位能力のアップグレードの権限を頂きたいのですがよろしいですか?〉
YES
NO
(YES…だけど。このやりとり面倒だからダメな時はいうから自動処理してくれる?もちろんいい方向で)
〈了解しました。 重大な報告です。ご主人様の依頼により英知の精霊の権限が一部開放されました。能力処理に移ります〉
頭に流れるアナウンスのようなものが静かになり、再び静寂と暗転と点灯が繰り返され始めた。
どれくらいの速さで時間が過ぎているのだろう。動画の早送りと言えばいいのか、それとも処理の追い付かないコマ送りと言えばいいのか…一瞬景色が映っては消え、また新しい景色が映ったと思えば一瞬で消える。
エンドレス。
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