動乱

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動乱3 巡回していると文蔵が傍に来て、色々あたりましたが、みつかりませんでしたと言うので、そうか、もも、いいぞ、こんなに広い江戸でみつかるわけはないなと笑ったのです、最近は事件、 もなく平穏で良い事だなと言うと、旦那の持ち場は平穏ですが本所、深川あたりはそうではありませんよと言うので、神社、仏閣も多く、ヤシの元締めの多い地域だからなと言うと、ヘイ、 喧嘩が絶えないと、 山田の旦那がこぼしていましたよと言うので、深川あたりではもぐりの女郎屋もおおいからなと言うと、旦那の受け持ちの下谷あたりもお茶屋とは名ばかりで、女中が客を引いていますよ、 と言うので、まあ、いいではないか、吉原だけでは足りんりじあよ、ただ女子を借金ずけにして、無理やり客を取らせている悪どいやからは、懲らしめてやらねばならんと言うと、ヘイ、 あっしは神田の方を回ってきますと、 言って傍を離れたのです、新太郎が、人形町界隈を歩いていると、武士2人と2人が怒鳴りあっています、刀を抜こうとしているので、待て、待てここは往来だ何の喧嘩かしらんがみんな、     
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