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文蔵も千葉道場に通い、町人の割りには中々剣の筋がよく、捕り物では十手で浪人と渡り合う程の腕をもっていのです、岡っ引きはお上から手当てがでるわけでは無いので、使って、
いる同心が面倒をる仕組みになっており、
必ず別の職業をもっていたのです、文蔵は実家が風呂屋の為に新太郎がわたす給金でもやっていけたのです、この頃は剣術を習う者も少なくなり、経営に困った千葉道場をみかねた、
竜馬が町人、百姓にも、身を守る程度の剣術と読み書きを教えれば、少しは良くなるだろうと提案したので、募集したところ思いのほか人が集まり、経営も順調に行き新太郎達、
師範代にもそれなりの手当てを渡す事が出来たのです、
湯を上がり役宅に戻ると、雪が夕餉の膳を出したので雪と夕餉を囲むと、膳にハマチと蛸の刺し身がのっているので、これは油が載っていて美味いと言うと、この前のお礼にと相模屋、
さんの番頭が持って来たのですと言うので、そうか、それで相模屋の怪我はと聞くと、兄上が助けてくださったのでほんのかすり傷だったそうです、もうすっかり治ったそうで、その、
お礼だと言っていましたと言ったのです、
それで相模屋さんに、乱暴を働いたやくざ者はどうなったのですかと聞くので、殺したわけではないので石川島の人足寄せ場で半年の労役についている、最初から因縁をつけて酒代を、
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