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彼女、澤さんはやる気があるので仕事もすぐに覚えた。
何度目かの勤務で話をしていたら、好きなアーティストが同じだと分かった。
それから意外に読書が好きだということ。
しかもけっこうマニアックで、俺も知っていると言うと嬉しそうだった。
コロコロと表情が変わって、動きもちょこまかしてて……
可愛い……。
またそう思っている自分にも驚いた。
……いや、分かった。
小動物か、小さい子どもを見てるような感じ?
思わず撫でて愛でたくなるような……。
さすがにそこまでしたら犯罪臭いから、やらないが。
そんな事を考えていたが、澤さんは意外?なのかどうか、とにかくモテていた。
夜勤は男ばかりでそのうち寺内くんだけは彼女がいるみたいだが、それ以外の3人はもれなく澤さんを気に入ってるようだった。
特に……真面目な好青年の大久保くんは、おそらくマジっぽい。
夕勤から夜勤に交代する短時間ではあるが、いつも目で追いかけていた。
顔は紅潮して表情には緊張が見える中、たまにとても嬉しそうな顔を見せる。
微笑ましいな……。
って、何観察してんだ俺……。
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