裏・24時間恋愛中

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大丈夫……明日からは元の自分に戻ろう。 平穏を保って、今まで通りに接したらいい。 そう考えていた。 夕方、大学の研究室を片付けていると思わぬ来訪者があった。 「よっ!青木、お疲れ~!」 「富田。仕事帰りか?」 富田はこの春卒業して就職していた。 そのまま近くの居酒屋に行くことに。 「で、澤ちゃんとはどうなった?」 聞かれるだろうとは思っていたが……乾杯後の第一声がそれだった。 「やっぱり付き合ったか~!いや、安心したよ!あれ以来、お前女に懲りてたからなぁ」 富田は前の彼女のこともその時の騒動も全て知っているが…。 「……で、その割になんか元気ねぇじゃん?また何か考え込んでんのか?」 1回の時から付き合っているコイツは、さすがに俺の性格もよく分かっている。 「いや……彼女に、付き合ってることを内緒にしてほしいって頼んでたんだけどさ……」 「はぁ?まだあの時のこと気にしてんのか?」 「いや、結局バレた。彼女じゃなくて別のとこから……でも、予想以上に動揺した…」 「…そりゃ、お前があの時かなり精神的に参ってたのは俺も知ってる。でももう噂だってみんな忘れてるよ。気にしてんのはお前だけだって!」 富田の言うことも、もちろん分かる…。 「それにな、いつまでも壁作って自分のことばっか守ってたら、澤ちゃんにまで捨てられるぞ?」 今までにフラれた彼女にも同じようなことを言われていたので、耳が痛い。 でも……相手が嫌になって離れるなら仕方ない。 そう思っていた……今までは……。 「今回は、違うんだろ?見てたら分かるって」 ……その言葉を、ゆっくりと考えた。
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