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そしてその週末、ひなきが泊まりに来てくれた。
……前もってお願いしたある物を持参して。
「あの……着替えました……」
遠慮がちな声に振り返る。
セーラー服に身を包み恥ずかしそうにしている姿。
……まだひなきがバイトに入って間もない頃、夜勤の森くんに言われたことがあったのだ。
「今朝澤ちゃんがセーラー着てきてたんすよー!ヤバいっす!めっちゃエロいっす!同じ学校だったら絶対オカ」
そこで大久保くんに激怒されていたけど……。
はっきり言ってセーラー服に興味はなかったが。
ただ……自分が知らない姿を他の男が知っていることに……嫉妬心を覚えた。
これって独占欲…ってヤツなのか…?
「……変ですか?」
「いや……可愛い。似合ってる」
顔を真っ赤にして腕の中にいる彼女を、独占していることに満足感を覚える。
髪の毛も一つに纏めてくくって、高校生の時の姿を見せてもらった。
うなじに触れると、体をビクッと跳ねさせる。
体を抱き寄せて、膝に乗せた。
顎を掬って唇を塞ぎ、舌を絡めるとすぐに蕩けるような表情になる。
上の服の裾から手を入れると、素肌に触れた。
「いつも下何も着てなかったのか?」
こんなに短いなら、他の男にも見られてたのか?
「キャミとか着てましたよ。……こんなの見せるの、青木さんにだけです……」
「……その言い方、エロすぎ……」
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