眠らぬ都市が夢を見る

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 遥かなるかな未来の“都市”。栄華を刻んだ百億年の歳月も、今や誰も数えはしない。  かつて『地球』と呼ばれた星から人類という知的生命体(支配者)が消えて久しい。今はただ、植物と小型生物達の楽園と様変わりしている。知的文明が消え去り植物が跋扈する楽園で、その足跡(そくせき)を辿る事は不可能に近い。  かつてない大空位時代。ただ、“都市”だけがその夢を膨らませ続けていた――
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