14人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
朝……隣でモゾモゾと動く気配で目を覚ます。
「……ひなき……?」
うっすら目を開けると、起き上がったひなきが自分の姿を見て……
「きゃぁっ!あ、あたし…なんで裸なの!?」
「……もしかして……覚えてないのか?」
「…………ぼんやりと、だけ…………」
頬を染めて布団で体を隠したひなきに、昨日の出来事を一つ一つ説明した……。
酔っ払ってミクちゃんにキスしたこと、連れ帰った後泣き出したこと、その後俺にしたこと……話すにつれてどんどん顔を赤くする。
最後には完全に布団に潜ってしまっていた。
「……今度から酒禁止だな」
「…………はい」
「……もちろんひなきが浮気するなんて思ってない。でも酔っ払って襲われるってこともあるかもしれないだろ。とりあえず男のいる飲み会では、頼むから飲むなよ」
本当は飲み会も行って欲しくないぐらいだ……けど、そこまでいくと完全に束縛になってしまう気がした。
決してそれを望んでる訳じゃない。
……というか既にやり過ぎだろうか?
「……こういうの、ウザいよな……?」
「え!?なんで!?嬉しい……よ?」
布団から顔を出して、照れ臭そうに微笑む。
「あのね……ゆうくんと二人の時はまた飲んでもいい…?」
……この小悪魔は……どんどん悪くなっていくんじゃないか?
でもそれを悪く思わないあたり……
もう、この可愛い悪魔の誘惑にすっかりハマってしまってるのかもしれない。
・:*+.end.:+
最初のコメントを投稿しよう!