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「いっ......なっ何すんだよ!!って、え...っ」
ソファに引き倒されて少し強めに頭をぶつけ、イラッとして犯人を睨む。
が、突然頬に手を当てられたことと、目の前にあった顔があまりにも輝いていたことに驚いて軽く目を見張る。
もちろん、輝いているのは比喩だが。
その人はスーツを着ていたので、生徒でない事がわかる。
色素の薄いミルクティー色の髪と細身ではあるが軟弱な印象は受けない体、少し目を細めてこちらを見つめる顔面は物凄く整っていて、柄にもなく見とれてしまった。
すると頬に当てられていた手が
スルッと滑り、その人が笑いながら口を開いた。
「そんなに惚けていると襲われてしまうよ?」
「うわあっ!?」ドンッ!
近づいた顔に、慌てて相手の肩を押す。
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