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よし、燃やせるごみオッケー。次は資源ごみ。
でも彼女さん、どうしたのかな?ここ二週間ばかり、見ていない。
オニイサンの乗ってきた自転車に目をやる。ずっと使ってなかったんだろう。店の灯りでもはっきりわかる。あちこち錆びだらけ。
だって二週間前までは車で来てたしな、彼女さんと二人で。
大抵オニイサンが先に店に入って来てさ、その後を彼女さんが追いかけてきてオニイサンの腕に抱きつく。そうするとお兄さんが照れて、邪険に外すんだよその腕を。
その代わり。
そのまま手を滑らせて握るんだ、彼女さんの手を。オニイサンの大きい手が宝物をそっと包み込むみたいにさ。
もう毎回のお約束で、見てるこっちが照れるというか。
因みにうちのコンビニは野菜なんかも売ってる。平日は二人の買い物かごにはかなりの割合でジャガイモや玉ねぎ、ニンジンキャベツが入る。それにカレーやシチューのルー、醤油や味噌、だしの素なんかも。
彼女さんはオニイサンに「ごめん、今日も簡単なもので」って謝るんだけど、オニイサンは「無理しなくていいから。」って彼女を労わるんだよな。くーっ!店内ハートが飛びまくり!
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