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父は重い口を開いて言った。
父さん今度再婚することになった。
それはあまりにも急な話だった。
(え!?)
びっくりして俺は、思わず叫んでしまった。
(ちょっと待ってよ。)口ではそう言った。
心の中は、これで寂しくなくなる。と、思ってしまっている。
(こんな自分が情けない。)
あんなに大好きだったお母さんの事を裏切るようなことをしてしまった事が。
(父はまだ幼い翔太には母親が必要だろう)と言った。
(お前の気持ちを聞かせてくれないか。?)
俺は、母さんを裏切るようなことはしたくない。
母さんの事はもう忘れちまったんかよ。
この言葉は、自然と口から溢れ出た。
ごめん言いすぎた。
俺より何倍も頑張っていて、母さんの近くにずっといた父さんの方が悲しいに決まってるのに、俺は、なんて事を言ってしまったんだ。
(1日だけ待ってもらえないか。)
(わかったよ蓮)
(今日は、もう遅いし寝るか。)
(うんそうだね。)(おやすみ。)(おやすみ。)
いざベットの中に入っても、この事を考えてしまい、全然寝付けなかった。
やはり俺は自分勝手だ。
自分のことしか考えず、家族のことなんて後回しなんだな。
と、このような事を考えているうちに朝になっていた。
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