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書いている内容を見て正直「面倒臭いな。」と思う事もあった。 たまに相談に乗ろうとしても、抽象的なものばかりで情報量が少ないので、そこから引き出して良いのか分からなかった。 でも実際は『関係が壊れるから』と言う予防線を張っていたのあったのかもしれない。 相談に乗ろうと思っても関係が壊れるから前に踏み出せなかったのかもしれない。 しかし深く踏み込もうとしなくても、関係がなくなってしまった。 彼女はもうその辺りから心の旅をしてしまっている事が分かった。 心の旅をしてしまったらその人の気持ちや現状を掴まえる事が難しい。物理的に別の場所に行っているよりも。 彼女はFacebookでつながりのある他の人に、メッセージで嫌な事を言われたのだろうか? 他の人のコメントを見ると別に変な感じは受けない。彼女も普通に、ノリノリで返していた。とは言っても彼女の書き込みにコメントをしていない人もいるわけで、その中とかに距離感を置きたくなった人がいたのだろうか? 「第二者と第三者」はFacebookでつながりを持っている人達の中にいるのか? それとも関係ないのだろうか? 彼女の友達は250人くらいはいた。その中に元々知り合っている人がいた感じだし、自分みたいに接点もなかった人が他にいたと思う。 彼女はもしかするとネットに限らず、色んな人と繋がろうとしていたのかもしれない。その疲れが出てしまったのだろう。 彼はそうやって考えて、半分くらい残っていた冷めたコーヒーを一気に飲み干した。 ケーキはまだ半分ほど残っている。食べながら水をコーヒー代わりにして飲むのも、何だか味気ない。 だからまた同じコーヒーを頼む事にした。 それにしても「第二者と第三者」についてぐるぐると考えている。分かるはずがないのに。 気になってもいたのなら、なぜあの時「どうしたのですか?」の聞かなかったのだろう。 無視されてもそれで良かっただろうし、一回聞く分には悪くなかったはずだ。 実際にメッセージ上でも何度もやり取り出来ていたし、お互い少しは深い話が出来ていたはずだ。 例えば彼女なら自分自身の将来の夢の話。○○していたけど一度挫折したとか、今の壁はこう乗り越えたいだとか。 自分の場合は日常生活の中で毎日こう言った悩みがある。それを解決したいけど心が折れる事が多いとか。逆に少しは前向きにこう感じたとか。
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