キャラメルミルクティー

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夏が終わったらさよならをしよう。 彼女がそう言ったのは7月も半ばに差し掛かった頃だった。 自分の何がダメなんだろうと言おうとしたのを飲み込んで、わかったとだけ返事をした。 夏を過ごす間僕たちは今までの思い出をたくさん語った。出会いや、初めてのデート、初めてのキス、初めてのセックス。全部が愛おしくて、そして悲しかった。 夏が終わろうとした日、彼女がこう言った。 私は夢を追いたかった。だからさよならを決めた。君にはすごく酷だとわかっていたけれど、それしかなかった。愛してる。あいしてる。だから私を忘れてくれ。と。 夏が終わった。僕の隣には君はいない。隣にいるのは君の好きだったキャラメルミルクティーだけ。
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