sol

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小さく、だが絶えることなく零れる敬吾の声に、逸は没頭しながらも微笑んでいた。 あんなに聞きたかった声だ、どう頑張ったところで頬が緩む。 「敬吾さん、声……すごい可愛い」 「んっ……」 「もっと、」 「……!」 ーー言われずとも。 触れられれば否が応にもこんなにも溢れ出てしまう。 堪えようがないし、またそうしようとも敬吾は思わなかった。 互いから溢れる欲が、声が、息遣いが加熱していく様がどうしようもなく嬉しい。 嫉妬するようにざわめいて堪らなかった肌も、今やそれこそ指先まで撫でられ、舐められて満足げに溶けていた。 意外にも逸はあまり刺激的なことはせずただ愛しげに全身に愛撫を施していたが、それに満足したのかもう一度深く口づけ、ぐっと体を起こすと敬吾を見下ろしてわざとらしく笑った。 「ーー敬吾さんの乳首だ」 「……は?」 「夢にまで見た」 「ばーか……」 「ほんとですよ?」 そう言うと冗談めかしていた顔を柔らかく崩し、摘みたくて吸いたくて仕方がなかったそこにそっとそっと触れる。 「アッ、……」 「っああ可愛い……」 「やっ、ぁ……逸、」 「本当に夢に見ましたよ、俺」 やはり優しく唇を付け、よく濡らしてやりながら舌先で転がして逸は言う。 「敬吾さんは?夢見なかった?」 「…………、」 ーー思い出させるな、馬鹿。 敬吾はそれを黙殺した。 「……逸」 「はい?」 「舐めたい……」 敬吾の指が逸の膝を擽る。 そっと肩を押すと、逸は素直に体を起こした。 その首、胸、腹、ゆっくりと指先で撫で下ろすと逸が息を詰める。 「敬吾さん……」 「座って」 また素直に腰を下ろした逸の、その中心に視線を落として敬吾は笑った。 「こんなでかかったっけ」 「ふはっ」 からかうように笑っていた敬吾の目が、一瞬でいやらしく溶ける。 その様を堪らない気持ちで見届けて、そっと握り込まれる感覚に逸が目尻を引きつらせた。 それが往復される濡れた音。 敬吾は幾度か唇を合わせると、それを徐々に落としていった。 所々に跡を付け、下腹部まで下りていくと逸が髪を撫でる。 ぞくりと色濃くなる欲望に背中を震わせて、その根本に吸い付くように唇を付けた。脈打っている。 「ん……」 「……っあぁ、敬吾さん……」 根本まで濡らしている先走りの味に一気に呼吸が荒くなった。それと唾液とが混じり合った滑りを引き伸ばしながら先端を目指す。それが本当に愛おしそうで、逸はたまらない。心臓が破けてしまいそうだーー 「……っ敬吾さん、俺やばいかも……」 「ん……?」 「ーー出る、かも」 「ふ……、いいよ」 そう言って敬吾は逸に笑いかけ、見せつけるように、ゆっくりと鈴口に唇をつける。 どろりと先走りは溢れたが、逸は辛くも絶頂を堪えた。内腿が震えるほど。 途端、陶酔したような敬吾の愛撫は激しくなる。 先端から根本まで、清めるように舐めながらも淫らに濡らして奉仕する。 堪え切れない喘ぎ混じりの逸の吐息がまたそれを勢いづかせた。 「っうぁ……敬吾さん、やばい……俺ほんと出そう、」 「いーよ……」 「っでも、あー、もう」 「いい、ってば。飲みたい……」 「…………!」 逸の逼迫には興味がなさそうに、敬吾はただうっとりとそう言うばかりで逸は堪えきれなかった。 それを知ってかはくりと先端を咥え込んだ敬吾の咥内に、腰が跳ねるほど激しく吐き出す。 「うぁ……敬吾さん、っ……」 「ん……、」 それほど深くは咥えなかった分、きっと奥まで捩じ込みたいだろう逸のそれを敬吾は根本から扱いてやった。 握り込めばまだ吐き出される精液をゆっくりと飲み下し、亀頭を綺麗に舐めてやって敬吾は笑う。 「……ずいぶん出たなあ」 「……!もおおおお……」 「でも薄い。」 やや不服げに見えてしまう敬吾の顔を、ちらりと見ただけでもう耐えられず逸は子供のように顔をそむけた。 「……昨日めちゃめちゃ抜いたんで……」 「ぶはっ」
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