彼女と私。

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カリヨンの鐘が鳴り響く、海沿いのチャペル。 親友が新たな門出を迎えた。 「結婚することにしたんよ」 半年前だろうか。彼女が仕事帰りに食事に行こうと誘い、その席で打ち明けられた。 何年も付き合っている男性がいる、というのは知っていたし、私も何度か彼女について行って遊んだこともある、友人にもあたる間柄ではあった。 それこそ、彼女たちが出会った頃から知っているから、私は素直に「おめでとう」と言葉を発した。 嬉しそうはにかむ彼女は本当に幸せそうだった。
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