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変化が起きたのは三年の冬。早々に推薦で有名大学への進学が決まった光穂と違って、私は第一志望の合格圏外。
放課後、毎日のように駄弁った公園。買い食いをしたコンビニエンスストアのスイーツ。全てをお預けにして私は勉強に明け暮れた。
そりゃそうだ。そもそも光穂と同じ所に通いたくて、無理して入った高校なのだ。周りについていけなくて、定期試験では最下位を争っていた。推薦なんて貰える筈がないし、時間に余裕なんて全く無い。
一人自分の席に座る私の手には参考書。必死に勉強をしている自分を演じていたが、内容は全くと言っていいほど頭に入ってきてはいない。
また一頁、理解出来ずに終わった英文が過ぎ去っていく。
視界の隅には私じゃないクラスメイトと楽しげに雑談する光穂の姿。
また一頁。
中庭はもう、一人で行くには寒すぎる。
また一頁――
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