アイ ト セイギ

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アイ ト セイギ

※ 「なんだこれ」  気がつくと目の前でガキ大将の取巻きたちが地面に倒れ込んでいた。みんなお腹を押さえ、苦しそうにしている。 「すげー」 「こんなに上手かったっけ?」  ボールを取り上げた大盛君が、悔しそうに僕を睨みつけていた。 「クッソ!!」  力一杯というよりは、やけくそに近い送球が、勢いよく僕の横を通り抜けていく。受け止められなかった外野の生徒が、グランドを転がっていくボールを慌てて追いかけていった。
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