素敵な出会いじゃないけれど
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ぼくは、おまじないのように道順を呟きながら、路地を進んでいくと、ひとつだけシャッターの上がった店を見つけた。「骨董品店まほう屋」という看板が掲げられている。 ここだ。 泣きそうになっていたぼくは目を瞬かせると、開いているドアに向かって「すみません」と言った。すると、店の奥から、おじさんが出てきたのだった。
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