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 しばらくして勉強にも一区切りが付き、時計を見ると午後八時頃を示していた。 「明日は休日だな」 「そうだねー。まぁ僕は毎日が休日みたいなもんだけど」 「そろそろ久しぶりに外くらい出てみたらどうだ?」 「嫌だよ。知り合いに会ったりでもしたらどうするのさ」 「なんかまずいのか?」 「気まずいでしょ。同じ高校のやつらじゃなかったとしても、人伝いに聞いたりして僕が不登校の引きこもりって知ってたらどんな目で見られるか」 「考えすぎだろ。案外みんなそんなに気にしないもんだぜ?」 「僕が気にするんだよ」 「お前もさすがに俺以外の友達を作った方が良いと思うんだけどなー」 「いらないよそんなの。気をつかって疲れるだけだし」 「でも俺もいつまでも一緒にいられるわけじゃないだろ」 「なんでさ?」 「ホモだと思われるのは勘弁だからな」 「なっ!? そんなのこっちだって勘弁だよ!」 「まぁ冗談だけどな。そうだ、明日友達作りの練習しに行こうぜ」 「だから友達もいらないし外にも出ないっての」 「ホモだと思われるぞ?」 「あーもうわかったよ! 明日だけだぞ、知り合いには会いたくないから周りをちゃんと見張っててくれよ?」 「任せとけ。じゃあまた明日な、今日は早く寝ておけよ」  優也が部屋を出て行き一人になった。とりあえずベッドに横になるが数時間前に起きたばかりでは全く眠気がこない。それに明日のことを考えると憂鬱だ。友達作りの練習とはいったい何をするのだろう。色々想像して不安や緊張に押しつぶされそうになりながらも、ベッドに寝転がり続けていた僕はなんだかんだいつのまにか眠っていた。
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