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「え!? 女じゃん」
「しかも同い年くらいじゃないか?」
「お前、友達を作る練習じゃなかったのかよ!」
「異性だと友達になれないのか?」
「まぁ、そういうわけでもないけど……」
「もしかしたらそのまま彼女になったりしてな」
「お前なー!」
「冗談だよ。それに俺の考えた作戦もある。任せとけ、なっ?」
「わーったよ。じゃあ教えろよ、その作戦ってやつを」
優也はとっておきの作戦を僕に説明した。
「俺は少し離れたところから見ていてやるから。ほら、言ってこい!」
優也に背中を押され、僕はベンチに座っている女の人の方へ歩いて向かって行った。横方向から近づいて行った僕は、そのまま声の届きそうなくらいの距離まで行きできるだけ自然体を装って声をかけた。
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