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貴司の部屋
貴司の部屋は
バスルーム、トイレ、ベッドルーム、ゲストルーム、キッチン、リビングダイニング、ウォークインクロゼット…
部屋というよりマンションの一室のような作り
窓からは木々が見え、遠くにビル群が見えた
庭が広く、小鳥のさえずりがよく聞こえる
「今日から自分の部屋と思って使って
…高円寺は敵も多いから外の警備は万全だけど」
貴司は手早く着替え、ネクタイをしながら葵に真剣に言う
「うちは
家の中のが危ないから…
俺がいないときは部屋から出たらだめだよ」
葵は頷く
「はーー」
貴司はため息をつく
「おまえを残していくのが正直すっごく怖いけど
ちょっと出てくる
外せない仕事だから…
内藤は残していくから
ここにいてくれ」
名残惜しそうに葵を抱くと
ちゅと軽い口づけを落とす
すぐ深いキスになる
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