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「それから」
内藤は続ける
「あなたは昨日、貴司様に買われました
あなたの在籍する『芙蓉館』の女将に揚げ代はすでに全額支払っています」
葵は頷いて聞いていた
葵は内藤には疲れているように見えた
あの…貴司様に朝まで何度も何時間も抱かれていた
疲れて当然だ
内藤は葵を見つめた
「貴司様は14時には一度帰宅されます、それまで休まれるといいでしょう」
「はい」
葵は会釈した
内藤は空気のようになるべく葵が気にならないよう気配を消して部屋にいた
水を飲み干すと、葵は髪を束ねなおし床に座るとおもむろにストレッチを始めた
日課なのか…決められた手順があるようにいろんなポーズを取る
前後左右に開脚したり…ぺたーんと体をつけたり…
ダンサーやバレリーナのようにしなやかな柔らかいカラダに
見ないようにしながらも…内藤は思わず見てしまう、見とれてしまう
葵は内藤のことは全く気にならない様子でストレッチをし、カラダをほぐしていた
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