貴司の部屋

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ストレッチの後 ソファで休んでいた葵はそのままうたたねをしていた 突然腕を取られ、抱き抱えられた 「ただいま」 走ってきたかのように息を弾ませた貴司が葵の顔を覗いている 目は優しく微笑み、貴司からはコロンに混ざって外の風の匂いがした 貴司は葵に口づける 「会いたかったーーー 良かった お前がいないんじゃないかって心配した」 内藤はくすっとわからないように笑う 「貴司様、お帰りなさい 葵様は2時間ばかりお休みされていました」 「内藤、ありがと」 貴司は内藤に微笑む 「葵」 「はい」 葵は貴司の腕の中ーーー 「俺、次の仕事まで二時間空きがあるんだけど…いいかな?」 「はい」 貴司はそれは嬉しそうに笑った
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